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水野 誠; 小原 祥裕; 渡邊 和弘; 尾崎 章*
JAERI-M 93-214, 13 Pages, 1993/10
中性粒子入射装置高電圧加速電源用のアモルファスサージブロッカーの開発を行った。アモルファスコアの飽和磁束密度がフェライトコアに比較して高いため、アモルファスコアを用いて構成したサージブロッカーは従来のフェライトコアを用いたサージブロッカーに比べ大幅に小型化が可能である。そこで、350kV、0.05Volt-secondのサージブロッカーの設計、製作、試験を行った。アモルファスコアはアモルファスの薄帯を層間絶縁用のフィルムとともに巻き上げることにより成形し、磁気特性を回復させるための熱処理を施した。コアは電気絶縁のためエポキシ樹脂でモールドし、SFガスを充填したFRP管に収納した。試験の結果、設計値以上のVolt-second値を有することが確認された。また、コアでの絶縁破壊は観測されなかった。これより、アモルファスサージブロッカーが中性粒子入射装置高電圧加速電源に適用可能なことが明らかとなった。
内藤 磨; 牛草 健吉; 池田 佳隆; 今井 剛; 木村 晴行; JT-60チーム
Nuclear Fusion, 30(6), p.1137 - 1139, 1990/06
被引用回数:4 パーセンタイル:24.05(Physics, Fluids & Plasmas)非誘導電流駆動により、トカマクのジュール一次側電源の負担を軽減することは、将来装置のコイル、電源の簡素化、運転領域のマージンをとる上で有効である。JT-60では2MW、2.5秒の低域混成波入射により2.5V・Sまでの磁束節約が行われた。節約された磁束は低域混成波のパワー密度の時間積分に比例して増大し、ITERクラスの装置では数十V・Sの磁束節約が期待できる。また、この低域混成波による磁束節約は、安全係数が3以下になるときでも概ねMHD不安定性を起こすことなく使えることがわかった。